2017年9月18日月曜日

出雲市で地元の撮影9日間 小伊津港での撮影では驚く事ばかり。

仕事柄、写真撮影や、映像を撮れるのなら、

出雲観光大使として地元を映像や写真でPRできたら!


東京の引っ越しも少し落ち着いたので、出雲市に撮影に向かいました。

GWに7日間撮影にいって、今回は動画撮影の機材も持っていきました。



今回は小伊津港の漁師さんの撮影をメインに!

9月くらいまでしか、凪で撮影できる機会がなく、9月を過ぎると春まで待つことに。


この山の向こうに小伊津港があります。




今回は一組の漁師のご夫婦が取材を許可してくださいました。

日本海の漁師町!


その近くで育った私は地元の方にお話して、紹介の紹介を経てこの漁師さんへ。

そして、別の船で撮影したいとの要望も、別の漁師さんが船を出してくださることに。

大事な凪の日に船を撮影の為に出すとは、漁師さんのお仕事の邪魔になるのですが....

しかし、地元のPRの為ならと!





まだ暗い朝4時に出港し、5時の無線合図で一斉に漁がスタート

平等に漁ができるように工夫されています。


この漁師さんは70歳。

100個の針がついた延縄のかごを12個。

一回の漁で1200個の針を海に落とします。




寒くなく、暑くなく、風の無いこの日はとてもラッキーでした。

この日を待つまで5日間出雲で待ちました。

毎日漁師さんと連絡し、アドバイスと予想を伺って。






撮影当日の漁は良かったと、漁師さん。

プリプリの小伊津甘鯛が上って来ました。

小鯛や、うなぎ、イトヨリ、サバも時々上ってきていました。




こちらが、日本海で一匹づつ釣り上げられる魚です。

この小伊津港は甘鯛が名産で、主に京都に出荷されます。



お昼前に、漁港に戻ると奥さんが待っていて、

一緒に船に乗り込み、魚を木箱に移していきます。


この魚の選別も冬ならどんだけ寒いことか!

奥さんももう60代半ばなのに、力持ち!!

この木箱は重いです。




漁から帰って、早速選別して、計量して、出荷です。

魚は新鮮なうちに即出荷!


この計量作業の速さに驚きます。


美しいピンク色!

採れたての魚の色は本当に美しいです。


それが、終わるとすぐにお家に帰るご夫婦。

パッとお昼ごはんを済ませて、

すぐに 「縄くり」 作業に入ります。



休憩なしの漁師さんの仕事の速さと展開に驚きます。


私なら、3時に起きて海に船で出て、1200個の針を上げて、あんなに多くの魚をあげ

お昼を食べたら、かなり疲れて昼寝! 

となりそうなものの....


120個の針がついている縄は600メートル。

それが12籠!

これを全て修復し、籠にもつれないよう入れ直し、更に餌のイカを針につけていくのです。

これを明日の朝の漁までに準備しなければなりません。



なんという、長い時間の労働なのだろう!!!

この夫婦はなんでこんなに元気なんだろう??

この事をずっと考えながら、撮影し、

お魚をスーパーやレストランで手軽に食べれるという贅沢がどのように事なのかと。




 父に小さい頃、食事の時に魚の身を残すとひどく怒られました。

こういうことなんだな。


消費者はこれを見て、食料について考えなければならない。

教育にこのような事実を伝えれば、今の日本の食糧廃棄も少なくなるのではないかと。

この漁師さん夫婦の仕事を見て、お魚を簡単に捨てれますか?


野菜が高い、魚が高い、とスーパーで言うのは簡単だけど

こういった食品がどのように自分の口まで来るのか知ることが先なのではと思いました。