2015年11月30日月曜日

出雲の美しさを教えてもらった!

私の生まれ育った場所は島根県の平田市(ひらたし)というところ。

2005年の時点で人口29000人になり、合併することになり出雲市になりました。

幼稚園も中学校も高校も「平田」とついていたので自分の市が無くなるのは

なんともいえない悲しさでした。


過疎化の進む田舎の私と結婚したスターリン君は、

年に何度も出雲市に行くわけで、その度に色々な場所に行き撮影してきました。

こんなに自分の育った町が綺麗だったと忘れてしまっていました。





アレックス・カーの著書 「美しき日本の残像」 を読んで影響され

徳島県の田舎に住んでいたスターリンは色々な思いがあります。


アメリカの大手企業の看板やお店が並ぶ、日本の景色。

コカ・コーラ、マクドナルド、スターバックス.....

それだけで悲しくなると言います。

日本には日本の美しさと良さと、文化と、産業があるのに

日本ではどんな田舎に行ってもこの店が付いてくる.....


そんな出雲大社にもとうとうスターバックスが出来てしまいました。


田舎には地元の喫茶店もあるし、その土地の食べ物もある。

日本茶と和菓子。  割子そばと蕎麦湯。

ではないのだ....




このような悲しい思いは日々あるのだけれど、

写真で切り取って美しい日本を撮りたいとスターリンはいつもカメラを持っています。




しかし、開発や便利が進めば美しい景色も少なくなり、古い建物は廃墟としてそこに残る。

地球はそういう状態なのである。





人口も減り、過疎化を心配する地元の方がいる。

自分の時間とお金を使って「町おこし」を頑張る方々がいる。

様々なイベント企画でなんとか町を賑やかにしたいと。

そこで企画されたのが 出雲CMコンテスト でした。

30秒以内で動画。



私達は出雲のPRになればと思い、出雲のCMを作ることにしました。

10月半ば、家族に会いに帰省した際に3時間だけ撮影の時間がありました。

雨の多い出雲では、珍しく天気のいい日。

風はいつもの様に吹いていました。





お気に入りの場所に案内して、スターリンに撮ってもらい

山、畑、海、川と回りました。

何年ぶりに行ったんだろうという場所もあり、懐かしい思い出を話して、聞いてもらいながらの撮影。

「本当に綺麗な場所で育ったんだね!」

そんなことを言われて ハッ としました。



雨の多い、どんよりの田舎が嫌で都会に飛び出した私に、若かった頃のあの気持を

反省させられた言葉でした。


いつもスターリンの写真に驚き、今回の映像にも感動しました。



こんなに綺麗だったんだ....







歳を重ねる度に、田舎が恋しくなってきます。

そして、スターリンにいつも日本の美しさのポイントを聞かされ、

以前より、日本を、地元を感謝して若かった頃とは全く違った目線で見れるようになりました。


小さかった頃の景色を思い出せば、以前の地元、実家の周辺の景色は絶景に思えます。


虫、鳥、植物は非常に多く。

景色は緑が多くて田んぼが多かった。

家の裏には、フキノトウ、つくし、セリ、野苺、などが育ち

ホタルや、トノサマバッタ、オニヤンマが飛び交い、カエルの鳴き声がうるさいくらい。

今では何もいなくなってしまいました...



今回の映像は2015年の出雲市の映像です。

撮影は富士フィルム、XシリーズのX-T1で映像を撮影しています。






20年後でもこんな美しい景色が残っていますように....




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